営業をしていると、必要に応じて取引先に手土産をお渡しすることがあります。
訪問時のご挨拶、昇進時のプレゼントなど、日頃の感謝やお祝いの場合もあれば、自社の不手際やクレームのお詫びに持参といったように、あまり喜ばしくないシーンで登場する手土産もあります。
手土産は、相手先との関係性や事業内容、あるいは相手の職場の人数などから適切な中身を選択しますが、とりわけお詫びの手土産については、その見た目にも注意を払う必要があります。
クレームは突然やってくる
営業といえば、自社の商品やサービスに何らの問題が発生したら、その原因に関わらず真っ先に矢面に立たされる集団。
ですので、何年か営業をしていれば、クレーム対応としてお客のもとに一目散に駆けつけ謝罪、といった経験が一度はあるんじゃないでしょうか。
こうした場面では、状況に応じて、より誠意を伝えるために手土産を持っていくパターンが一般的。
“謝罪のための手土産を買っていかねば“
そんなときに、注意したいことがあります。
手土産は確かに買った
御多分に洩れず、僕も同じような経験があります。
デリバリーのミスで、本来あるべきものとは異なる商品が顧客の工場に届いてしまった。
到底電話では済まされる話ではない、というレベルで、遠方とか関係なく至急説明と謝罪に行く必要あり。
上司「明日同行するから、手土産用意しておいて」
ということで、退勤後に百貨店へ。
“スタッフに分けやすいように個包装のものを“
“いつまでも置いてあると見るたびに思い出すから、日持ちはそれほど長くないものが無難“
こうして菓子折りを購入していったわけですが…。
組み合わせに違和感
さて、翌朝菓子折りを持参し、上司と合流。
いつもなら「では、向かいますか!」という流れなのですが、僕の佇まいを舐めるように見る上司の視線に気づき。
「ハデ過ぎやしないか?」
その瞬間、ハッ!としました。
身体は個性控えめなスーツやネクタイに包まれているのですが、手にぶら下がっているのはポップなデザインが目を引く紙袋と菓子折り。
ド派手とまではいかないものの、確かに少し明るめ?
そう。
お詫びのしるしであるはずの手土産が、やたら元気だったんです。
手土産のパッケージや紙袋にも配慮を
結局、派手さ加減もそこまででは無いというわけで、事なきを得たわけですが。
しかし、もしこの手土産があまりに煌びやかであったり、個性が強過ぎたりしてお詫びに相応しくないものであったら…。
そしてそれに気づく事なく、相手に渡していたら…。
場合によっては、相手に軽薄な印象を与えかねません。
お詫びの手土産を選ぶ時は、中身だけでなく、パッケージや紙袋などの外観にも気を配る。
この失敗があってから、特に気をつけています。
営業たるもの、つねに相手目線が大事ですね。
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